2015年10月4日日曜日

OSI基本参照モデルとTCP/IP [ネットワーク概論 少しだけ]

◎OSI基本参照モデル
OSI基本参照モデルとは、ISO(国際標準化機構)によって定められた、ネットワークシステムを機能面から7つの階層に分割しプロトコルを体系化した通信アーキテクチャの一つです。
※OSI(Open System Interconnection)

第7層アプリケーション層データの意味内容の取り決め
第6層プレゼンテーション層データの表現形式の取り決め
第5層セション層通信の開始終了、回線の接続切断
第4層トランスポート層データの誤り検出など品質管理
第3層ネットワーク層通信経路を選択しネットワークを提供
第2層データリンク層データ品質管理の制御方法を規定
第1層物理層回線接続の物理的性質を規定

◎OSI基本参照モデルを制御するLAN間装置
LANに接続し通信を行うにあたって、それぞれの目的に応じたLAN間接続装置を設置します。
OSI基本参照モデルと照らし合わせて各装置の役割を確認することが出来ます。

OSI参照モデルカプセル化装置名装置の説明プロトコル
7アプリケーション層データゲートウェイ (PC等)プロトコルの変換を行う。
例えばLAN内からインターネットに対してデータを送 信するときに、LAN内とインターネットでのプロト コルが違う場合はそれを変換して送信を行う。
メール、HTTP
DHCP
6プレゼンテーション層JPEG
5セション層telnet、FTP
4トランスポート層セグメントTCP
(エラー チェック)
3ネットワーク層パケットルータ
L3スイッチ
LANとLAN、WANとLANなどインターネットを介してIPをアドレスで判別して通信IP
(ネットワーク選定)
2データリンク層フレームブリッジハブ
スイッチ
送られてきたフレーム(分割されたデータ)をMACアドレスで判別して通信イーサネット
MACアドレス
1物理層ビットリピータハブネットワークの伝送距離を延長する機器。電気信号を 増幅整形電気信号



◎TCP/IP
TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)はインターネットなどで広く使われているプロトコル群です。
FTPやHTTPなどインターネットで利用されているプロトコルはTCP/IPの提供するサービスを利用しています。

転送プロトコルの種類 [ネットワーク概論 少しだけ]

転送プロトコルには大きく分けて2つの種類があります。

(1)コネクション型プロトコル
コネクション型プロトコルとは、相手との通信のコネクションを確立したのちに実際のデータ転送を行い、実際にデータが相手に届くと「届きましたよ」という応答が返ってきます。
転送が終了した後に、コネクションの解放が行われます。

この通信のメリットは応答を得ることが出来るという点からも分かる通り「信頼性の高いデータ転送が 出来る」ということです。
ただし、デメリットとしてはオーバーヘッド(間接的な手続き)が発生するため「通信効率があまりよくない」という点があげられます。


(2)コネクションレス型プロトコル
コネクションレス型プロトコルとは、コネクションを確立せずに宛先だけを指定してデータを送るだけです。

この通信のメリットはオーバーヘッドが少ないため「通信効率がいい」ということです。
ただし、データが届いたかの確認が得られないため「信頼性が低い」というデメリットがあります。
コネクション型は大量のデータを転送する際に向いていて、コネクションレス型は少量のデータを頻繁に送る場合に向いています。
※大量のデータを転送している途中でエラーが発生した場合は最初からやり直しになってしまうため。

次に代表的な通信アーキテクチャとして、OSI基本参照モデルとTCP/IPについて説明します。
次のページ:OSI基本参照モデルとTCP/IP

IPアドレスの個数、バージョン [ネットワーク概論 少しだけ]

◎IPアドレス(Internet Protocol Address)の個数、バージョン
現在広く普及している「IPv4」(InternetProtocolversion4)では、IPアドレスに8ビットずつ4つに区切られた32ビットの数値が使われ、「211.8.31.144」といったように、0から255までの10進数の数字を4つ並べて表現する。

現在のIPv4では、32ビットの数値で識別できる上限である約42億台(2の32乗)までしか一つのネットワークに接続することができず(実際の運用ではこれより少なくなる)、インターネットで利用するIPアドレスが足りなくなることが懸念されている。
このため、企業など多くの機器を利用するところでは、組織内ネットワークでは自由にいくらでも使えるプライベートアドレスを使い、インターネットとの境界にグローバルアドレスとのアドレス変換を行う機器を設置するといった運用方法が普及している。

また、次世代のIPv6では128ビットのIPアドレスが使われ、単純計算で2の128乗、約340澗(かん)、約3.40×10の38乗個のIPアドレスが利用可能になるため、IPv6に移行すれば当分のあいだIPアドレスが足りなくなる心配はなくなると言われている。


次のページ:プライベートアドレス、グローバルアドレス

プライベートアドレスとグローバルアドレス、LANとWAN [ネットワーク概論 少しだけ]

プライベートアドレスとグローバルアドレス

現在一般的に利用しているIPアドレスは数に限りがあるため、各個人が利用しているパソコン、スマートフォンなどのネットに接続する端末毎にIPアドレスを設定することは出来ない。ただし、IPアドレスが設定されない機器はネット上における「住所が無い」状態となるためネットワークに参加出来ないこととなる。これを解消するための方法として、プライベートアドレスという体系のIPアドレスを活用している。

組織内のネットワークに接続された機器に一意に割り当てられたIPアドレス。NICに申請を行わなくても組織内で自由に割り当てることができるが、インターネット上での一意性は保証されないため、そのままではインターネットを通じて通信を行うことはできない。プライベートアドレスしか持たない機器がインターネットで通信を行うには、グローバルアドレスを割り当てられた機器にNATやIPマスカレード、プロキシなどの手段によって中継してもらう必要がある。
(IT用語事典よりhttp://e-words.jp/w/E38397E383A9E382A4E38399E383BCE38388E382A2E38389E383ACE382B9.html)

LANとWAN

LAN(LocalAreaNetwork)とは、企業や家庭内などの施設内だけで用いられるネットワークのこと。
ケーブルや無線などを使って、同じ建物の中にあるコンピュータや通信機器、プリンタなどを接続し、データをやり取りするネットワーク。「構内通信網」と訳されることもある。より対線や同軸ケーブル、光ファイバーなどで配線するものを「有線LAN」、電波を用いるものを「無線LAN」という。
(IT用語事典よりhttp://e-words.jp/w/LAN.html)

WAN(WideAreaNetwork)とは、LANに対して広い範囲でのネットワークのことをさす。LANとLANを接続するネットワークとして用いられることが多い。
「広域通信網」の略。電話回線や専用線を使って、本社-支社間など地理的に離れた地点にあるコンピュータ同士を接続し、データをやり取りすることを言う。
(IT用語事典よりhttp://e-words.jp/w/WAN.html)

色彩調和論

サイト設計における、インターフェース設計ですが、まずTOPページと下層ページについての画面分割を行います。
画面分割とはおおまかなレイアウトを決めることです。
タイトル、見出し、リードや本文、画像などをどのように配置するかを決めます。
ノートと鉛筆でやるほうが早いかもです。

それをもとにもう少し具体的なカテゴリごとのラフを作成していき、完成したらデザイナに渡します。

デザイナはそれらをもとにデザインカンプを作成します。
ロゴや企業イメージ、ブランド、ターゲット層などから配色・トーンを決定します。
その決定方法は一般的に、(1)ベースカラー(2)サブカラー(3)アクセントカラー の順で決定します。
違和感を与えないよう調和するようにそれらを組み合わる、その方法については様々な方法論(調和論)がWEBに限らず議論されています。



-- 色彩調和論 --

◆シュブルールの調和論(M.E.Chevreul;1786-1889:フランスの化学者)
シュブルールはゴブラン織り研究所の所長でもあったことから染色や織物の研究も行い「色の調和と対比の法則」を著しました。現代の色彩調和論のはじまりとされているもので、彼の調和論を要約すると2種類×3=6通りの組み合わせに分類できます。


◆ルードの色彩調和論(O.N.Rood;1831-1902:アメリカの自然科学者)
1879年に「モダンクロマティックス(現代色彩学)」を著し、自然の中で色相が黄に近い色を明るく、黄から遠い色を暗くした配色は人間が最もなじんでいる配色であり調和すると述べています。
※木の葉の日の当たるところは黄色っぽい緑に見え、日陰の部分は青よりの緑に見えることから、明るい色を黄み寄りに暗い色を青み寄りにすると自然でなじみ深い配色になる。


◆オストワルトの調和論(Wilhelm ostwalt;1853〜1932:ドイツの科学者、オストワルトシステムの創案者)
1918年に『色彩の調和』として発表した調和論。「調和は秩序に等しい」という定義のもとなんらかの共通項を持たなければならないとして、オストワルト混色系(オストワルトシステム)の中で規則的な位置関係にある配色は調和すると提唱しました。


◆ムーン&スペンサーの調和論(P.Moon,D.E.Spencer:アメリカの色彩学者)
先人の調和論を研究し、そこから普遍的な原理としてまとめたもので、1944年に米国光学会に三つの論文を発表しました。
マンセル表色系をもとに調和の範囲を示したものなど。
第1報「古典的色彩調和の幾何学的形式」:マンセル体系上での調和範囲を示した
第2報「色彩調和における面積」:つりあいのとれた面積比を選ぶ計算法を提案
第3報「色彩調和に適用される美的尺度」:配色の美度を算出する方程式を提案


◆ジャッドの4原理
アメリカの色彩学者、D.B.ジャッド(D.B.Judd;1900-1972)は、さまざまな色彩調和論の原理を次の4つに要約しました。
1)秩序の原理:一定の法則に従って規則的に選ばれた色同士は調和する
2)なじみの原理:自然の中の組み合わせなど、いつも見慣れている色の配列は調和している
3)類似性の原理(共通性の原理):色相、トーン、純色の混色料や色の感じなどに何らかの共通性がある色同士は調和する
4)明瞭性の原理(非不明瞭性の原理):明度差が近すぎる配色は不調和になりやすいとし、明度や色相などの差が大きくて明瞭な配色は調和しやすい


placeholder mysql 数値 where in

シングルクオートで囲まれてしまうわけだけど
placeholderに「1,2,3,4」とセットした場合に実行されるSQLはどうなるのかなと思ったら
そのまんま
SELECT * FROM TABLE WHERE ID IN ('1,2,3,4');
となる

これは
SELECT * FROM TABLE WHERE ID IN (1);
と同意

2011年9月24日土曜日

プロトコルと通信アーキテクチャ [ネットワーク概論 少しだけ]

先日、ネットワークのある部分において資料にまとめたので、せっかくだからブログ側にも転載。
まとめに関しては業務外だったので転載もOKなはず。



◎プロトコル
現在、インターネットやLANなどといった、コンピュータ間を接続するさまざまなネットワークが構築されています。
ネットワーク上での通信を可能にするためには、送る側と受け取る側でお互いに規約を定める必要があります。
その約束事が「プロトコル」です。

英語しか使えない人と日本語しか使えない人では会話ができないように、対応しているプロトコルが異なると通信することができません。
プロトコルを定めることで異機種間の相互接続が可能になります。


◎通信アーキテクチャ(ネットワークアーキテクチャ)
通信アーキテクチャとは、ネットワークシステムにおいて標準的に守るべき論理構造やプロトコル(通信規約)を体系的にまとめたものです。
有名なのは以下の2つです。

OSI基本参照モデル ・・・ ISO(国際標準化機構)が定めた枠組み
TCP/IP ・・・ インターネットで広く利用されてるプロトコル

上記2つについて説明する前に転送プロトコルの種類についての説明です。

次のページ:転送プロトコルの種類