2015年10月4日日曜日

色彩調和論

サイト設計における、インターフェース設計ですが、まずTOPページと下層ページについての画面分割を行います。
画面分割とはおおまかなレイアウトを決めることです。
タイトル、見出し、リードや本文、画像などをどのように配置するかを決めます。
ノートと鉛筆でやるほうが早いかもです。

それをもとにもう少し具体的なカテゴリごとのラフを作成していき、完成したらデザイナに渡します。

デザイナはそれらをもとにデザインカンプを作成します。
ロゴや企業イメージ、ブランド、ターゲット層などから配色・トーンを決定します。
その決定方法は一般的に、(1)ベースカラー(2)サブカラー(3)アクセントカラー の順で決定します。
違和感を与えないよう調和するようにそれらを組み合わる、その方法については様々な方法論(調和論)がWEBに限らず議論されています。



-- 色彩調和論 --

◆シュブルールの調和論(M.E.Chevreul;1786-1889:フランスの化学者)
シュブルールはゴブラン織り研究所の所長でもあったことから染色や織物の研究も行い「色の調和と対比の法則」を著しました。現代の色彩調和論のはじまりとされているもので、彼の調和論を要約すると2種類×3=6通りの組み合わせに分類できます。


◆ルードの色彩調和論(O.N.Rood;1831-1902:アメリカの自然科学者)
1879年に「モダンクロマティックス(現代色彩学)」を著し、自然の中で色相が黄に近い色を明るく、黄から遠い色を暗くした配色は人間が最もなじんでいる配色であり調和すると述べています。
※木の葉の日の当たるところは黄色っぽい緑に見え、日陰の部分は青よりの緑に見えることから、明るい色を黄み寄りに暗い色を青み寄りにすると自然でなじみ深い配色になる。


◆オストワルトの調和論(Wilhelm ostwalt;1853〜1932:ドイツの科学者、オストワルトシステムの創案者)
1918年に『色彩の調和』として発表した調和論。「調和は秩序に等しい」という定義のもとなんらかの共通項を持たなければならないとして、オストワルト混色系(オストワルトシステム)の中で規則的な位置関係にある配色は調和すると提唱しました。


◆ムーン&スペンサーの調和論(P.Moon,D.E.Spencer:アメリカの色彩学者)
先人の調和論を研究し、そこから普遍的な原理としてまとめたもので、1944年に米国光学会に三つの論文を発表しました。
マンセル表色系をもとに調和の範囲を示したものなど。
第1報「古典的色彩調和の幾何学的形式」:マンセル体系上での調和範囲を示した
第2報「色彩調和における面積」:つりあいのとれた面積比を選ぶ計算法を提案
第3報「色彩調和に適用される美的尺度」:配色の美度を算出する方程式を提案


◆ジャッドの4原理
アメリカの色彩学者、D.B.ジャッド(D.B.Judd;1900-1972)は、さまざまな色彩調和論の原理を次の4つに要約しました。
1)秩序の原理:一定の法則に従って規則的に選ばれた色同士は調和する
2)なじみの原理:自然の中の組み合わせなど、いつも見慣れている色の配列は調和している
3)類似性の原理(共通性の原理):色相、トーン、純色の混色料や色の感じなどに何らかの共通性がある色同士は調和する
4)明瞭性の原理(非不明瞭性の原理):明度差が近すぎる配色は不調和になりやすいとし、明度や色相などの差が大きくて明瞭な配色は調和しやすい


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